事故が起きやすい?軽自動車の安全性について把握しておこう!

公開日:2022/02/15   最終更新日:2022/02/22


軽自動車は車体サイズが小さく軽いことから「横風に煽られやすい」「高速道路でも普通車なら助かるけれど、軽自動車だと死亡事故が起きやすい」など、何かと危険視されがちです。しかし、軽自動車は本当に事故が起きやすいのでしょうか?この記事では、軽自動車の安全性や安全性の高い軽自動車選びのポイントについて、解説していきます。

自動車の安全性を決めるポイント

すべての車は市場に出す前に安全テストを行っており、主に「衝突安全性能」「予防安全性能」の2つが自動車の安全性を決めるポイントです。それぞれどんな内容のテストなのか、具体的に見ていきましょう。

■衝突安全性能とは?

衝突安全性能とは、車が衝突した際の乗員保護能力のことです。これは歩行者保護性能・乗員保護性能・シートベルト着用警報の3つで評価されています。

気になる試験方法ですが、時速55kmの速度でコンクリートの壁に正面衝突させる「フルラップ前面衝突試験」、ダミー人形をシートに乗せた状態で衝撃を加える「後方衝突頚部保護試験」、そして時速64kmの速度で運転席側の一部をアルミハニカムに前面衝突させる「オフセット前面衝突試験」の3つです。

なお、それぞれの試験でダミーが受けたダメージを点数化して計算し、点数で安全性の高さを評価します。

■予防安全性能とは?

予防安全性能とは、事故を未然に防ぐための機能のことです。平成26年度から新しく導入された試験で、「衝突被害軽減ブレーキ」を含む運転支援システムの評価をしています。なお、「衝突被害軽減ブレーキ」は歩行者とドライバーの両方を守るために、対車両と昼間・夜間の歩行者試験の2つを行うのが特徴です。

そして、このほかに「後方視界情報」「車線逸脱抑制」「ペダル踏み間違い時加速抑制装置性能」「高機能前照灯」の4つの評価項目を設けています。こちらも衝突安全性能と同様に点数で数え、安全性をランクわけしています。

軽自動車の安全性はどう?

技術の発達に伴い、軽自動車の安全性は年々発達しています。とくに実際のデータを見てみると、自動車ゆえによる死亡率は普通車も軽自動車もほぼ変わらないのです。以下、より詳しい事故死亡率についてまとめてみました。

■相互事ゆえによる死亡率

相互事故とは、車両同士が衝突する事故のことです。相互事ゆえにおける死亡率は普通車0.19%に対し軽自動車0.22%と、軽自動車のほうが若干高いです。軽自動車の死亡率が高くなる理由は、車体の軽さによるものです。

車両同士が衝突すると、当然ですが軽いほうが飛ばされて損傷も大きくなってしまいます。そして同じ速度でぶつかったとしても、重量の少ない軽自動車が外部からの衝撃による影響を受けやすいのです。

■単独事ゆえによる死亡率

意外にも、単独事ゆえにおける死亡率は軽自動車が4.47%に対し普通車が4.51%と、普通車のほうがやや高いです。

これは、軽自動車の軽さが関係しています。事故時に車へかかる力は、速度と車の重さ2つの要素に左右されます。よって、ガードレールや電柱など硬く固定された物に衝突した際、同じ速度でもパワーの弱い軽自動車のほうが受ける衝撃が小さいのです。

■ブレーキがかかりやすい

軽自動車には、車体の軽さやサイズが小さいことに加えて、もう1つ注目すべきポイントがあります。それは、ブレーキがかかりやすさです。ブレーキをかけてから車が止まるまでの距離を、「制動距離」といいます。

そして、車体が軽い軽自動車は普通車より制動距離が短く、急ブレーキをかけてもすぐ止まることができます。緊急時にもすぐ停車できることから、事故を未然に防ぎやすいといえるでしょう。

安全性の高い軽自動車選びのポイント

せっかく軽自動車に乗るなら、安全性もしっかり確保したいですよね?ここでは安全性の高い軽自動車選びのポイントについて、まとめています。

■後部スペースがあるか?

後部にある程度のスペースがあれば、衝突時に受ける衝撃を後部へ逃がすことができます。反対に、後部が詰まっている場合はまともに衝撃を受けてしまうため、車内にいる人に対する危険度が高くなってしまうのです。安全性の高さを重視するなら、後部スペースのある軽自動車を選びましょう。

■エアバッグは側面にもあるか?

最近では安全装置としてエアバッグの付いた車が多く登場していますが、正面だけでなく側面にもエアバッグの付いた車だとさらに高い安全性が期待できます。カーテンエアバッグ、あるいはサイドエアバッグの搭載された車種なら、事故時の衝撃を吸収しやすいため被害を抑えることが可能です。

■自動ブレーキが内蔵されているか?

自動ブレーキとは、障害物を感知した際に自動でブレーキを作動させる装置のことです。もともと軽自動車は制動距離が短く急ブレーキもかけやすいですが、自動ブレーキが内蔵されていることでさらに安全性を確保できます。もちろん100%事故を防げるわけではありませんが、より事故のリスクを下げたいなら自動ブレーキの内蔵された車種がおすすめです。

 

以上、「事故が起きやすい」といわれがちな軽自動車の安全性について、自動車の安全性を決めるポイントや安全性の高い軽自動車選びのポイントなどをご解説してきました。結論からいえば、普通車と軽自動車の事故死亡率はほぼ差がなく、状況によっては軽自動車のほうがダメージも少なく済むケースもあります。いずれも完全に事故を防げる車はありませんので、まずは安全運転を心がけて乗りこなすよう心がけましょう。

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