軽自動車に乗るなら購入とレンタカーの利用どちらがおすすめ?
軽自動車の購入を検討する中で、レンタカーと比較するとどちらがお得なのか気になる方もいるでしょう。とくにレンタカーを利用した経験のない方は、レンタカーのメリット・デメリットが具体的にわからないことかと思います。そこで本記事では、それぞれのメリット・デメリットの説明とともに、おすすめの利用方法を紹介します。
軽自動車の特徴
軽自動車を購入するのか、レンタカーにするのかを考える前に、軽自動車の特徴について知っておきましょう。
本体価格および維持費が安い
軽自動車か普通車かを選ぶうえで、コストが安いという点は最初に思い浮かぶ特徴でしょう。軽自動車の本体価格の上昇や、普通車の燃費向上による維持費の低下はありますが、依然として軽自動車にはコスト面でのメリットがあります。
燃費がよい
軽自動車は普通車よりも車体が軽く、走行に必要なエネルギーが小さく済むため、燃費が良いです。
場所を取らず、小回りが利く
車体が小さい軽自動車は、駐車スペースが狭くても車を置けます。また、小回りが利くため車の多い駐車場でも停めやすく、狭い道路での運転にも余裕を持てます。
軽自動車を購入するメリット・デメリット
それでは、軽自動車を購入する場合におけるメリットおよびデメリットについて説明していきましょう。
購入のメリット:好きなオプションを取りつけ、好きなときに乗れる
まず、軽自動車を購入するメリットは、自分のものになるため好きにカスタマイズできるという点です。車体のカラーやハンドル、ホイールなどにこだわりたい場合、購入しなければ希望どおりの車に乗ることはできないでしょう。
また、常に手元に車があるため、いつでも乗れる点もメリットです。レンタカーであれば、予約などの各種の手続きを行い、決まった期間のみの利用しかできないため、スケジュールをしっかり押さえておく必要があります。自分の車であれば好きなときに好きなだけ乗れるので、スケジュールをゆるく組んでも、直前に中止になっても心配はありません。
購入のデメリット:多額の購入費用が必要で、乗らなくても維持費がかかる
購入におけるデメリットは、やはり購入費用です。軽自動車を新車で購入する場合、標準的な価格帯は100万円~200万円です。カーナビなどのオプションを追加すると費用が増加するため、新車を100万円で買う場合は、オプションをほとんどつけられないと思った方がよいでしょう。
また、車を購入すると必要になるのが、税金、保険、車検といった維持費です。年間走行距離が1万kmだと想定すると、1年間の維持費は概ね30万円程度です。駐車場を借りる場合は駐車場代がさらに加算されます。この維持費は、毎日乗る方でも週に一回しか乗らない方でも大きくは変わりません。乗る頻度が少ない方ほど、維持費の負担は気になるところでしょう。
こんな場合は購入がおすすめ
通勤や買い物などで週に2回以上は車を利用する方には、購入することをおすすめします。車の利用頻度が高ければ高いほど、レンタカーと比較してコストが下がります。購入時の費用を抑えつつ車を手に入れたい場合は、新車ではなく中古車に目を向けてみましょう。中古車市場は新車よりもバリエーションが豊かであり、気に入った車が低価格で見つかるかもしれません。
レンタカーを利用して軽自動車を手に入れるメリット・デメリット
続いて、軽自動車をレンタカーで利用することのメリットおよびデメリットについて説明します。
レンタカーのメリット:購入費と維持費がかからず、さまざまな車種に乗れる
レンタカーは必要なときにだけ車を借りて乗れるため、当然ながら購入費も維持費もかかりません。レンタカーの1日の利用料は1万円程度が目安です。普段の移動は公共交通機関や自転車で充分であり、月に数回しか車を必要としないのであれば、レンタカーを利用する方がよい場合もあります。
たとえば、月に2日だけ車を利用するのを5年間続けた場合で考えると、新車を100万円で購入したときは5年間で300万円(購入費用150万円+維持費30万円×5年)のコストがかかります。一方、レンタカーの場合のコストは5年間で120万円(利用料1万円×2日×12か月×5年)です。車の利用頻度が非常に低い場合、レンタカーの方が車にかかるコストを抑えられます。
レンタカーのもうひとつのメリットは、利用する度に車を選べるので、さまざまな車種に乗れる点です。家具などの大きな買い物をする場合はワンボックス型、家族で旅行に行く場合はワゴン型といったように、シチュエーションに応じて乗り換えができます。
レンタカーのデメリット:予約など利用上の制限があり、他人の車という緊張感がある
レンタカーのデメリットとしてまず挙がるのは、利用における各種の制限でしょう。レンタカーを利用する場合、予約をするのが通常です。予約せずにレンタカー店に行っても車が空いていれば借りられますが、車がないと予定が崩れてしまうのであまり現実的ではないでしょう。
また、予約後のキャンセルにはキャンセル料(キャンセルした日による)がかかり、利用期間を過ぎると延滞料金がかかります。レンタカー店が近くにあれば車を取りに行くのも簡単ですが、近くになければレンタカー店に行くのも一苦労です。自宅まで車を持ってきてくれる配車サービスもありますが、基本的には有料です。
このような利用上の制限のほかに、他人の車を利用するという緊張感が常に付きまといます。万が一のリスクを下げるためにも、レンタカー利用時の保険はしっかり確認しましょう。基本補償のみだと、事故の際に自己負担額があったり、ノンオペレーションチャージ(修理などで車を貸し出せない期間の休業補償)が発生したりします。
こんな場合はレンタカーがおすすめ
週に1回以下しか車に乗らない方にはレンタカーがおすすめです。コストが安く済むだけでなく、車の管理の手間がなく、車検や買い替えの心配もなくなります。
軽自動車の購入時およびレンタカー利用時のメリットとデメリットを確認して、どちらが自分に合っていると感じたでしょうか。それぞれの状況に合ったものを選び、快適なカーライフを送ってください。