中古の軽自動車を購入するメリット・デメリットについて解説!
軽自動車を中古で購入する場合、メリット・デメリットは何でしょうか。多くの方は新車より安いことがメリットで、多少のキズや劣化があることがデメリットだと単純に考えがちですが、中古車の購入にはほかにもさまざまなメリット・デメリットがあります。本記事では、中古車の検討において重要なメリットとデメリットを解説します。
中古の軽自動車を購入するメリット
まずは中古の軽自動車のメリットから見ていきましょう。
■購入費用が安い
価格が安いことは中古車の最大のメリットであり、中古車が選ばれる一番の理由でしょう。本体価格が50万円以下で購入できる場合もありますが、大幅に安い車を購入する際は信用できる販売店を選びましょう。
■納車が早い
中古車の場合、一般的な納車までの期間は1~2週間といわれています。一方、新車を購入した場合の納車は1~2か月程度が通常ですが、昨今では6か月以上待たなければならない車種も出てきています。コロナ禍での半導体需要の増加による供給不足や工場の稼働率低下によって、車の製造が遅れていることが理由です。なお、車検切れの中古車は納車前に車検が必要となるため、早く車を手配したい方は車検が残っているかを確認しましょう。
■選択肢が多い
新車として購入できる車は基本的に最新のモデルだけですが、中古車であれば10年前の車でも購入できます。時代の流れとともに車のデザインも変わるため、最近の車のデザインが気に入らなければ中古車を探すのもひとつの方法です。
中古の軽自動車を購入するデメリット
続いて、中古の軽自動車のデメリットは次のとおりです。
■車のコンディションが分からない
前オーナーが車をどのように使っていたか不明確なので、車の状態が正確には分かりません。前オーナーが適切なメンテナンスを行って何の不備もない場合もあれば、メンテナンスが不適切で見えない部分にダメージが蓄積している場合もあります。故障などのトラブルを避けるには、整備記録簿などでメンテナンスの状況が確認できる中古車がよいでしょう。
■適正な価格が分からない
モデルと価格が同じ中古車があっても、状態は同じではありません。このため「価格が安いのでお買い得だ」とは安易に判断できず、価格だけで車の良し悪しを決めるのはリスクが高い行為です。悪い車を購入しないためには、販売店選びが重要です。
■メーカーオプションは選べない
車の製造時に取りつけるオプションをメーカーオプション、販売店で取りつけるオプションをディーラーオプションと呼びます。ディーラーオプションは後付けできますが、メーカーオプションは基本的に後付けできません。そのため「両側をパワースライドドアにしたい」「本革のシートにしたい」といった希望がある場合は、購入する中古車にすでに取りつけてある必要があります。
■メーカー保証が短い、または保証がない
新車には購入後の一定期間または一定の走行距離までのメーカー保証がついていますが、中古車には同様の保証がついておらず、保証の期間・距離が短かったり、そもそも保証がつかなかったりする場合もあります。車の状態が正確に分からないので、故障によって思わぬ出費が発生するかもしれません。
中古の軽自動車を購入するのがおすすめの人の特徴
中古の軽自動車のメリット・デメリットを踏まえて、購入をおすすめする人は次のような特徴のある方です。
■新車にこだわりがなく、安く購入したい人
新車にこだわりがない価格重視の方には、中古車が向いているでしょう。ただし、極端に安い中古車を買う場合は、ある程度の目利きができなければ問題のある車に当たってしまうかもしれません。ディーラーの展示車などの登録済未使用車であれば、新車に近い状態にもかかわらず、新車の販売価格の2~3割引で購入できます。「安く買いたいけど目利きに自信がない」という方は、登録済未使用車を検討してみましょう。
■すぐに車が欲しい人
車の手配を急ぐ方にも中古車をおすすめします。新車で検討すると、早く納車される車の中から選ばなければならないため選択肢が狭いにもかかわらず、中古車ほどの早さでは手に入りません。中古車であれば、早く納車されるうえ、多くの車種から選ぶことができます。
中古の軽自動車を購入するのがおすすめできない人の特徴
中古の軽自動車の購入をおすすめできる方がいれば、おすすめできない方もいます。次の特徴のある方は、中古車ではなく新車を検討したほうがよいでしょう。
■故障の心配をしたくない人
中古車を買う限り、故障のリスクが新車より高くなるのは仕方ありません。車のコンディションが不明確なことや保証が短いことを受け入れられる方でなければ、中古車に手を出すことは難しいでしょう。ただ、この心配を解消してくれる中古車として登録済未使用車という選択肢があります。気になった方は調べてみてください。
■ほか人が所有していた車に抵抗のある人
きれいに清掃はされていても、他人がにぎったハンドルや他人が座ったシートに抵抗を感じるという方は、中古車の購入は控えたほうがよいでしょう。不快感を覚える車に乗り続けるのはストレス以外の何物でもありません。
以上、中古の軽自動車を購入するメリット・デメリットについての解説でした。車は大きな買い物であるため、慎重な検討が必要です。しかし、車だけを見てもよい車かを判断するには限界があります。その車を扱っている販売店が信頼できるかどうかも注意して見てみましょう。