軽自動車の規格の特徴とは?普通車などその他の車格との違いも解説!

公開日:2021/12/01   最終更新日:2021/12/17

軽自動車の規格は、1949年に新しく誕生しました。普通車や大型車と区別し、大きさ・形状・重量といった観点から「軽自動車」という規格が存在します。この記事では軽自動車における規格の特徴、そして普通車などその他の車格との違いについて解説していきます。「軽自動車ってどんな車?」といった疑問をお持ちの方は、参考にしてください。

軽自動車は日本独自の規格!

意外な話ですが、実は軽自動車は日本独自の規格です。もともと二輪バイクと、小型自動車の間を埋める役割として、誕生しました。そのため、軽自動車には独自に「軽自動車税」が課せられますが、二輪バイクや原付も同じく軽自動車税が発生します。

軽自動車の規格の歴史

最初に誕生したのが1949(昭和24)ということもあり、軽自動車の規格は製造された年代や形式によって変化を遂げてきました。

まず、1949年の段階では長さは3m以下、高さは2m以下、幅1.3mの規格を採用しています。そして、1975年には規格が改訂され幅1.4m1989年には長さ3.3mとだんだんサイズが変わっていきます。

最終的には1998年に再度改定され、長さ3.4m、高さ2m、幅1.48mそして排気量が660ccと現在の規格になったのです。

なぜ規格を定めているの?

その理由としては、「自動車間で、軽自動車と他の車(普通車やコンパクトカーなど)と区別する必要があるから」といった背景があります。

なぜ、区別する必要があるのかというと、自動車保険や税金などに関わってくるからです。たとえば、自動車税は普通車なら排気量によって変動しますが、軽自動車なら「軽自動車税」という名目で一律の最も安い金額を課せられます。

規格を定める3つの基準

軽自動車の規格を定めているのは、高さ・長さ・幅の3つです。定められた一定の範囲内に収まれば軽自動車、そして基準を上回る場合は普通車または大型車として扱われます。また、排気量も軽自動車なら「660cc以下」と定められているため、サイズはもちろん排気量も他の車と大きく違うことが分かります。

軽自動車の排気量を上げられないのはなぜ?

「排気量は660ccまで」と定められている軽自動車ですが、なぜそれ以上の排気量は認められていないのでしょうか?ここでは軽自動車の排気量が上げられない背景について、まとめています。

普通車との差別化ができないから

最大の理由は、「普通車と差別化ができなくなるから」これに尽きます。排気量を拡大してしまうと、軽自動車としての区分が弱くなってしまいます。その結果、ボディサイズ以外に軽自動車と普通車を差別化する要素が、なくなってしまうでしょう。

とくに、コンパクトカーと軽自動車のサイズは、ほぼ変わりません。わずかな差としては排気量のみなので、軽自動車という区分で販売する以上排気量を上げることができないのです。

優遇措置が受けられるから

白いナンバープレートを付けられた普通車と違い、軽自動車は黄色いナンバープレートを付けられています。これは高速道路が大きく関係しており、利用料金は軽自動車の方が安いのです。料金徴収スタッフが一目で見て分かるように、プレートの色を変えています。

また、自動車税においても普通車と比べて軽自動車の方が1/3以上安かったり、自動車重量税も普通車が24,600円に対し軽自動車は6,600円だったりと、排気量を差別化することで軽自動車ならではの優遇措置を受けられるのです。

軽自動車を選ぶ際に意識するべきポイント

では、軽自動車を選ぶ際は、何に注目すればよいのでしょうか?ここでは軽自動車を選ぶ際に、意識するべきポイントについてご紹介します。

用途を明らかにする

まず、車を手に入れたら何に使うつもりなのか、購入前に用途を明らかにしておきましょう。「子どもを幼稚園に送迎するため」「近所に買い出しへ行くため」「アウトドアライフで車中泊を楽しみたい」など、人によって車が欲しい目的が違うはずです。用途を明らかにすることで、自分に合った車種が見えてきます

また、軽自動車は大人なら4人まで、大人+12歳以下の子どもなら5人まで乗れるとされているため、家族の人数や年齢も考慮に入れましょう。

予算のなかから選ぶ

軽自動車のメリットは、普通車に比べて車体価格や維持費が安く済むところです。そのため、まずは「いくらぐらいまでなら出せるのか」を明らかにし、予算を設定したうえで軽自動車のなかでもどの車種を選ぶのか決めていきましょう。

また、気に入った車種があっても予算オーバーだったら、中古車で同じまたはよく似た仕様の車種がないかチェックしてみることをおすすめします。

燃費のよさに注目!

燃費のよい車種なら、ガソリンスタンドで給油する頻度も減らせます。給油する頻度が減ればガソリン代を節約できるため、よく運転する人は燃費のよさで選ぶとよいでしょう。

カタログを見れば燃費や実燃費が載っているので、参考にすることをおすすめします。とくに、軽自動車で実燃費20kmを超えるものだと、ガソリン代も大きく節約できます

 

軽自動車の規格の特徴について、普通車などその他の車種との違いを解説してきました。意外にも軽自動車は日本独自の規格で、車体サイズやエンジンの排気量などが細かく指定されていること、普通車と比べて車体価格や維持費も安く済むこと、そして軽自動車を選ぶポイントなどについて、わかりました。よりよいカーライフを送るために、しっかり知識を身につけたうえで軽自動車選びをしていきましょう。

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