軽自動車と普通車は何が違う?それぞれの特徴を掴もう!
新しく自家用車を買おうと考えたとき、軽自動車を買うべきか、普通車を買うべきかで悩まれる方は多いでしょう。この記事では、軽自動車と普通車の違いを解説し、それぞれどのような人に向いているのかをお伝えします。車の購入は大きな買い物です。後悔のないよう、どんな車が自分に合うのか、確認してみてください。
軽自動車の特徴
近年、軽自動車を街で見かける機会が増えました。軽自動車は著しい進化を遂げ、最近では普通自動車と変わらないほど機能や装備が充実しています。2020年の新車販売全体に占める軽自動車の割合はなんと37%まで増え、購入される新車の3台に1台が軽自動車となりました。
そんな軽自動車ですが、具体的に特徴を挙げるのは案外、難しいもの。そこで、まずは軽自動車の定義から確認してみましょう。
■ 軽自動車の定義
実は軽自動車は、日本独自の自動車の区分です。軽自動車の定義は、「道路運送車両法」という法律によって定められています。この法律で軽自動車は、全長3,400mm以下、全幅1,480mm以下、全高2,000mm以下、エンジン排気量660cc以下、定員4名以下、貨物積載量350kg以下の自動車であると定義されています。
特徴1:ボディサイズが小さい
軽自動車の特徴として、まず、ボディサイズが小さいことが挙げられます。そのため、乗車人数は4人以下で、荷物もたくさんは積めません。しかし、車体がコンパクトな分、小回りがきき、運転がしやすいというメリットもあります。
特徴2:維持費が安い
維持費が安いことも特徴です。維持費が安い理由はいくつかあります。
一つ目は、普通車と比べて税金が安いことです。排気量が2500ccを超える普通車だと自動車税は年間で5万円ほどです。しかし、軽自動車であれば年間7,200~1万2,900円ほど済みます。1年間でかかる税金を比べただけでもその差は大きいですが、車に乗り続ける年数分、税金を払うことを考えるとその差はますます広がります。
維持費が安い二つ目の理由は、軽自動車は普通車と比べて20%ほど、高速道路の通行料金が安く設定されていることです。通行料金が安い理由は、軽自動車の車体が軽く、道路を傷めづらいからです。
そして、維持費が安い三つ目の理由は、軽自動車は燃費がいいため、ガソリン代が節約できることです。車体が軽く、排気量も小さい軽自動車は、燃費がいい傾向があります。
特徴3:エンジンのパワーが弱い
軽自動車は規格の制限があるため、エンジン排気量が小さく、普通車と比べるとどうしてもエンジンパワーが弱いです。そのため、山道や坂道ではエンジンに余裕がなく、強くアクセルを踏まなければならなかったり、安定した走りができなかったりします。
特徴4:車体重量が小さいため、安全性において不利
軽自動車は車体重量が小さいため、事故が起きた際の被害が大きくなる可能性があります。高速道路では横風にハンドルを取られ、車が流されやすいことも。さらに、「軽自動車は遅い」というイメージから、煽り運転の被害にあう可能性も高いです。事故を起こさないように、軽自動車の運転にはより注意が必要でしょう。
普通車の特徴
「道路運送車両法」によって排気量やボディサイズが制限されている軽自動車に比べ、普通車には大きな制限がありません。そのため、さまざまな種類の普通車が生まれています。
例えば、軽自動車のようなサイズ感と普通車ならではの安定した走りが魅力のコンパクトカー、ファミリー層に人気のミニバン、スポーティーでアウトドアにも最適なSUVなどです。そんな多様な普通車の特徴を2つご紹介します。
特徴1:エンジンのパワーが強い
エンジン排気量が大きい普通自動車はエンジンパワーが強いです。そのため、急な加速時でも、坂道や山道での加速時でも、走りは静かで安定しています。強いエンジンパワーからくる、乗り心地の良さは普通車の魅力的な特徴と言えるでしょう。
特徴2:広々とした室内スペース
最近では軽自動車の中でも、広い室内スペースを魅力としたものも数多く発表されています。しかし、軽自動車には規格の制限があるため、ゆとりある広い室内空間を求めるなら、どうしても軽自動車は普通自動車に叶いません。普通車なら、広い室内スペースにたくさんの荷物を乗せられ、座席を広々使えます。
軽自動車と普通車それぞれ向いている人の特徴
ここまで軽自動車と普通車の特徴についてご説明しました。これらを踏まえて、どのような人に軽自動車が向いているのか、どのような人に普通車が向いているのかをお伝えします。
■ 軽自動車が向いている人
まず、街中で車に乗ることが多い人には軽自動車が向いています。軽自動車は街中の狭い道でも小回りがきき、運転しやすいためです。また、近場での利用がメインの人にも軽自動車がおすすめです。
軽自動車はボディサイズが小さいことから、山道などでの加速に余裕がなかったり、高速道路で横風の影響を受けやすかったりするなど、普通車の走行に劣る場合があります。
しかし、近距離通勤や子どもの送り迎えなどの近場での利用であれば、そういった走行性能の差はほとんど感じられないほど、軽自動車の走行性能は進化しています。また少人数で車に乗る人や、維持費を抑えたい人にも軽自動車がおすすめです。
■ 普通車が向いている人
家族旅行などで高速道路をよく利用する人や、長距離運転をする機会が多い人には普通車をおすすめします。なぜなら、普通車は室内スペースが広く、荷物を多く積め、座席を広々使えるからです。
また、普通車は、車体の重量が大きいことから横風の影響を受けにくく、エンジン排出量が大きいです。そのため、静かで安定した走行が可能です。長距離運転をする人や高速道路を運転する人には、なるべくストレスがなく、快適に運転できる普通車が向いていると言えるでしょう。
ほかにも、広い車内スペースを希望する人、大人数での乗車を想定している人には普通車がおすすめです。
軽自動車と普通車の特徴を解説しました。規格に制限のある軽自動車は、コンパクトなボディが特徴的です。運転しやすく、維持費が安いという魅力もあります。普通車は、ボディサイズや排気量が大きいことから安定した走行が可能で、長距離や高速道路を運転する人に向いています。軽自動車と普通車のどちらを購入すべきか難しい問題ですが、それぞれの特徴をもとに、自分のライフスタイルに合った車を選んでみてください。