軽自動車が長距離運転に向いてないといわれているワケとは?
よく「軽自動車で長距離運転は避けた方がよい」といわれますが、それはなぜでしょうか?普通車と同じ車なのに、一体何が違うのでしょうか?この記事では「軽自動車が長距離運転に向いていない」といわれるワケや、逆に長距離運転に適した軽自動車の特徴、車の中で使える長距離運転の疲れを軽減させるアイテムなどについてご紹介します。
軽自動車が長距離運転に向いてないといわれているワケとは?
その理由は、大きく分けて2つあります。「排気量が小さい」そして「狭いので疲れやすい」という点です。それぞれ、詳しく見ていきましょう。
■排気量が小さい=エンジン出力が弱い
軽自動車の排気量は、最大でも660ccと定められています。これに対し、普通車はコンパクトタイプでも1,300cc~なので、軽自動車の排気量はかなり小さいことが窺えます。
そして「排気量が小さい=エンジン出力が弱い」ということなので、軽自動車は普通車の半分以下のエンジン出力しかないことが分かります。エンジン出力が弱いと当然スピードも出ないため、遠方まで車を走らせると時間がかかってしまうのです。
また、どうしてもスピードを出したい場合はアクセルを強く踏む必要があるので、ドライバーも疲れてしまうでしょう。
■狭い=体が疲れやすい
軽自動車の規格は、ある程度定められています。大きさに制限がある以上どうしても普通車より狭くなってしまうため、運転席でもゆったりとしたスペースが取れません。
長時間ムリな姿勢を取り続けることになってしまうため、長距離運転することで背中や腰が痛くなってしまうことがあります。普段ちょっと買い出しに行く程度なら気にならないかもしれませんが、運転時間が長引くことで疲れを感じやすくなるケースもあるのです。
結論からいうと、軽自動車でも長距離運転できる!
では、軽自動車では絶対に長距離運転ができないのでしょうか?結論からいうと、軽自動車でも長距離運転はできます。その理由は以下の通りです。
■制限速度の範囲内なら高速道路も運転が可能
「軽自動車は高速道路の運転に向かない」といわれていますが、制限速度の範囲内なら高速道路の運転も問題なくできます。エンジンの高速回転が続くことから「軽自動車で高速道路を走ったら、エンジンが焼き付いてしまうのではないか?」と不安がる人もいますが、エンジンが焼き付くことはないため心配は不要です。
■ゆったりした空間のあるタイプの軽自動車も!
軽自動車というと、運転席も後部座席も小さくて狭いイメージが付き纏いがちです。しかし、最近では普通車のコンパクトカーと同じシャーシを使っているモデルなど、ゆったりした空間のあるタイプの軽自動車も登場しています。そのため、居住性の高い軽自動車なら、長距離運転してもあまり疲れません。
■安全な衝撃吸収性に優れた軽自動車も登場
車は常に揺れや急ブレーキなど、強い衝撃にさらされています。そのため「小さな軽自動車は深刻な事故に遭いやすい」「衝撃に弱い」などといわれてきました。しかし衝撃吸収性に優れた軽自動車も登場し始めたので、かつてより安全性が高くなってきています。そのため、軽自動車でも長距離運転は可能だといえます。
長距離運転に適した軽自動車の特徴
では、どんな軽自動車なら長距離運転ができるのでしょうか?ここでは長距離運転に適した、軽自動車の特徴についてまとめています。
■ターボエンジンを搭載した軽自動車
ターボエンジンとは、排気ガスの流れを活用しエンジンに空気を押し込む「ターボ」が搭載されたエンジンのことです。排気量の小さな車でも強いパワーを出せるため、ターボエンジンを搭載した軽自動車なら坂道や高速道路もストレスなく走行できます。
■RVまたはスポーツカー仕様の軽自動車
同じ軽自動車でもスポーツカー仕様のものは、高出力なエンジンを搭載しているため軽快な走りが期待できます。また、RV仕様の車は砂利道や雪道といった悪路でも安全に走行できる造りになっているため、長距離運転に向いているといえます。
車の中で使える長距離運転の疲れを軽減させるアイテム
長時間ドライブするなら、少しでも疲れにくくする工夫をしたいですよね?ここでは車の中で使える、長距離運転の疲れを軽減させるアイテムをご紹介します。
■リフレッシュグッズ
長距離運転は、とにかく疲れます。単調な道を延々と運転しているうちに、眠気に襲われてしまうことも……。途中で休憩したくなった時のために、目薬、アロマディフューザー、アイマスクなど、リフレッシュグッズを揃えておきましょう。
■クッションで腰痛を軽減
長時間同じ姿勢を取り続けて運転することで、背中や腰が痛くなってしまう人も多いです。車用の腰痛軽減に向けたクッションが売っているので、事前に買っておくことをおすすめします。その他、シートとお尻の間にクッションを挟むだけでも、座り心地が安定してお尻が痛くなりにくいです。
軽自動車が長距離運転に向いてないといわれているワケについて、ご紹介してきました。結論からいうと軽自動車でも長距離運転はできるのですが、長距離運転に適した軽自動車とそうでない軽自動車があることが分かりました。また長距離運転はとにかく疲れるため、どうしても長時間ドライブしないといけない場合は、「途中で休憩を挟む」もしくは「リフレッシュグッズを揃えておく」など事前に準備しておくことをおすすめします。