軽自動車の寿命はどれくらい?長く乗り続けるコツを覚えておこう!

公開日:2021/12/01   最終更新日:2021/12/17

意外かもしれませんが、軽自動車は普通車よりも寿命が短いとされています。今でこそ部品の機能が向上し、軽自動車でも耐久性への不安が少なくなってきました。それでも同じ車体に長く乗り続けることでいずれ不具合が生じ、寿命を迎えます。この記事では、軽自動車の寿命と長く乗り続けるためのコツについて、解説していきます。

軽自動車の寿命はどれくらい?

まず、軽自動車の寿命はどれくらいあるのでしょうか?ここでは軽自動車における寿命の定義と、具体的な年数について見ていきます。

軽自動車の「寿命の定義」とは?

軽自動車における寿命の定義とは、「中古車としての価値がなくなること」です。一般的に車は走行距離が長く、製造から年数が経過するほど価値が下がっていきます。

よほどの人気車種なら走行距離や年数を問わず価値が下がらないケースもありますが、もともと安い軽自動車はどうしても価値が下がるのも早くなってしまいます。そのため「使えなくなる」というよりも、「売れなくなってしまう」という状態が軽自動車における寿命の定義なのです。

法定耐用年数はたった4年!

法定耐用年数とは、国が法令で定めた「その車を何年使用できるのか」といった基準です。詳しい法定耐用年数は使用年数や車種によってバラつきがあるのですが、軽自動車はなんと新車であってもわずか4年!中古車だと(法廷年数―経過年数)+(経過年数×0.2)で算出した年数のため、さらに短くなります。

もちろん、法定耐用年数を超えたらすぐ乗れなくなるわけではありませんが、現実的に軽自動車に乗り続けられるのは約12年とされているのです。

寿命は普通車より78割少なく見積もる

軽自動車は、普通車に比べて耐久性も弱いです。車体は常に「走る・止まる・曲がる」といった大きな衝撃を受け止めていますが、車体が大きい車の方が耐久性は高くなります。

これは家に例えると、「大きな家の方が地震への耐久性が高い」というのと同じ理屈です。そのため車体の小さい軽自動車は、普通車より7~8割ほど寿命を少なく見積もった方が無難といえます。

軽自動車の寿命を延ばす方法はある?

いくら軽自動車が「普通車より寿命が短い」といっても、できれば長く使いたいですよね。軽自動車の寿命を延ばすためには、どんな方法があるのでしょうか?

メンテナンス時に消耗品を交換しよう

まず、寿命を延ばすためにも、きちんとメンテナンスに出しましょう。そして、メンテナンス時にはタイヤ・エンジンオイル・CVTフルードなどといった消耗品を交換することをおすすめします。いずれも疎かにすると、重大な事故につながってしまう重要な部分ばかりです。

保管時は屋根付きのガレージで保護!

紫外線を浴びることで、車体の塗装およびダッシュボードを含む内装などが色褪せを起こし、劣化を招きます。また、雨にさらされると金属部分が錆びてしまうことも……。車を保管する際は、屋根の付いたガレージでしっかり保護することをおすすめします。

洗車を定期的に行い、セルフメンテナンスを

「車検でメンテナンスしてもらっているから大丈夫」という人もいますが、長く大切に乗るために普段から自分でもお手入れすることが重要です。

月に1回は洗車を行い外装のコンディションを整えたり、タイヤに空気を入れたりウィンドウォッシャー液を補充したりと、自分でできるセルフメンテナンスはいくつかあります。大切な車ですからプロに任せるのはもちろん、自分でできるお手入れも怠らずしっかりと取り組んでいきましょう。

長距離運転を控えて運転技術を磨く

軽自動車は、その名の通り小さな車です。もちろん安全性・耐久性などは一昔前より大きく向上していますが、それでもあくまで「街乗り」をメインに造られた車です。長距離運転には向かないため、頻繁な長距離運転は控えましょう。

また、急発進・急ブレーキなどはボディやエンジンに負担をかけてしまいます。そのため運転技術を磨き、車に負担をかけないことが大切です。その他、エンジンの回転数を上げないようにして運転する省エネ走法も、「車の寿命を延ばす」といった意味では有効です。

 

軽自動車の寿命と、長く乗り続けるためのコツを解説してきました。この他にも、エンジンの排気量や車体サイズが普通車に比べて小さいことから、軽自動車は1つひとつの部品の耐久度が低いことが分かっています。いずれにせよ、あまりに古い軽自動車は下取りでも値段が付かず、まだまだ元気に走り回れる車でも寿命を迎えてしまうケースがあります。普段からメンテナンスすることで、大事な車をなるべく長く乗れるようにしましょう

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